【社労士】雇用保険制度をシンプルに解説|
しかし、学生から一度も就職もせず社会にでる場合、社会人の税金や保険なんてはなから無縁だと思う人もいます。
会社は雇用保険に加入させたくないと思い、アルバイト・パートは少しでも税金を払いたくないという利害一致ということも、、、
ですが、雇用保険に加入させないことは会社は法律違反ですし、アルバイト・パートは払うべきです。
この先は、アルバイト・パートにとってなぜ雇用保険に加入すべきかを社会保険労務士の立場として解説していきます。
簡単に言ってしまえば、恒常的に慣らしで週20時間以上働いている労働者ってことです。(アルバイト・パート関係なし)
雇用保険の【加入条件】
加入の『条件』
社労士として働いているよく耳にするワードがあります。
- アルバイトだから
- 契約社員だから
- パートだから
雇用保険において、そんなの関係ありません。というか法律において大半のことは雇用形態で判断されません。
雇用保険は条件さえ満たせばアルバイトとか関係なく加入できます。
雇用保険において、そんなの関係ありません。というか法律において大半のことは雇用形態で判断されません。
- 雇用期間が31日以上
- 期間の定めがない雇用
- 週20時間以上の労働時間
ただし!
受給の『条件』
雇用保険には複数の給付制度があるので、全てが同様の条件ではないですが解説していきます。
基本手当 | |
育児休業 | |
介護休業 |
- 月80時間以上の労働
- 月11日以上の出勤
まずは、雇用保険のサービスや加入条件について触れていきましょう。
- 基本手当(失業保険)
- 育児休業
- 介護休業
- 教育訓練給付
この他にもいくつかあるのですが、目的としてはアルバイト・パートの人が使うべきサービスをシンプルにわかりやすくなので割愛します。
[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”]基本手当(失業保険)
退職したさいに、基本手当をもらいながら新しい就職先をつなげる目的があります。
【雇用保険=失業保険】といったイメージが社会人の人でも多く、退職したときでないとサービスを受けれないと思っている人がいる程です。
仕事をやめて、アルバイトから正社員を目指す場合、なかなか決まらないということもあります。
そんなとき、条件を満たせば90日分はこれまでの給料の一部を貰うことができるのです。
しかし、雇用保険のこの他のサービスこそアルバイトパートには魅力があります。
[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”]育児休業・介護休業
アルバイト・パートでも育児や介護をしなければならないケースは十分にありえます。
雇用保険に加入していることで、アルバイト・パートでも仕事を休む育児・介護休業期間に給付を受けられるのです。
アルバイト・パートの場合の、雇用保険料は数百円から千円ちょっとですよ?
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]アルバイトパートは雇用保険に絶対入るべき‼[/chat]
[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”]教育訓練給付金
これもまた、アルバイト・パートの人にこそ使うべき雇用保険のサービスだと思います。
- 資格を取得して、アルバイトから正社員になりたい
- 育児も落ち着いてパートから資格を取得して正社員になりたい
といったさいに、資格取得の費用の20%を雇用保険がサポートしれくれます。
具体的な内容は、別記事で紹介しています。
アルバイトパートが雇用保険に加入する条件は?
そもそも、この疑問自体がナンセンスなんです。
[jin-iconbox10]雇用保険は正社員アルバイトパートという考えではなく労働者という概念‼[/jin-iconbox10]
雇用保険からしたら、正社員・アルバイト・パートその他のあらゆる雇用形態だろうと労働者です。
はなから、アルバイト・パートだからという疑問が間違っています。
では、労働者が雇用保険にはいる条件とは[jin_icon_question color=”#e9546b” size=”18px”]
- 週の労働時間が20時間以上
- 31日以上雇われる
たったこれだけです。
この2つの条件を満たすとアルバイト・パートは雇用保険に加入できます。
(※ただし、前述しているように学生は学業が本業なので加入できません。)
もし、雇用保険の加入条件を満たして職場に希望しても加入できない場合は、他の仕事を探すことをオススメします。
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]主張して雇用保険に加入したところで、働きづらくなるケースもあるからね‼[/chat]
ただ、なかには会社自体が条件を満たしていることを気づいてないケースもあるので臆せず言ってみよう。
アルバイトパートでも雇用保険に入るべき具体的理由!
前段で、雇用保険のサービスや条件を紹介しました。
この段階で、雇用保険に加入したほうがいいと思う人もいることでしょう。
まだ、そう思わない人には具体的にどの程度のサポートをしてくれるのか【具体例】で紹介していきます。
(※アルバイト・パートが失業保険を受けるケースは社会人レベルで働かないと少ないので割愛します)
育児介護休業はアルバイトパート関係ないからこそ雇用保険‼
あなたが妊娠、家族の介護とそこにはアルバイト・パートは関係なく誰にでも可能性があることです。
そんなとき、休むという意味ではアルバイト・パートは正社員に比べて融通が利くかもしれません。
しかし、アルバイト・パートだろうと収入がなくなるのは痛手ですよね?
そんな時に雇用保険に加入しとけばと、悔やんでも遅いのです。
そうならないために、具体例をあげて加入したいと思わせましょう。
[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”]育児休業
例)平均月収10万円
- 1歳まで休業 約60万
- 1歳半まで休業 約90万
- 2歳まで休業 約120万
ちなみに、10万円に対する雇用保険料
300円~500円(業種による)
これは、アルバイトパートでも収入が10万円かつ週の労働時間が20時間を満たしていれば貰える額です。
「どうですか?」
たかだか、数百円の雇用保険料で万が一のときに、手厚い給付を受けられるのです。
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]未来の可能性のためにも加入すべき保険です‼[/chat]
ただし、大半の人は1歳6か月までの受給で終了となります。
2歳までの延長は、赤ちゃんの預け先がないなどの理由がなければなりません。
[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”]介護休業
例)平均月収10万円
- 1か月目 約6万円
- 2か月目 約6万円
- 3か月目 約6万円
合計 約20万円
雇用保険の介護休業は93日を限度として、給付を受けることができます。
育児休業と違い、介護はだいぶ日数が少ないですが、収入のない状況で平均10万円の月収でも20万円は貰えるのです。
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]だいぶ雇用保険にはいるべきだと思ってきたのでは?[/chat]
アルバイトパートだからこそ雇用保険の教育訓練給付‼
アルバイト・パートであれば、資格を取得してキャリアアップを目指すといった人もいることでしょう。
私自身もフリーターから資格を取得して、社会人になった口です。
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]学生からのフリーターだったので受給条件は満たしていなかったけど。[/chat]
ちなみに私の実体験を、加入条件を満たしていた場合で紹介します。
例)スクールに通う(費用20万)
- 20万×20%=4万円
20万-4万=16万円
某資格専門学校などに本気になってスクールに20万円で通う場合、なんと4万円もやすくなるのです。
先ほども触れましたが、雇用保険料をたった数百円から千円ちょっと払うだけです。
もう雇用保険への加入できるアルバイト・パートを探すしかないなりませんか?
アルバイトパートが雇用保険に入る注意点は?
大きな注意点はないのですが、少なからず気をつけるべき点ともったいないと思うケースをあげていきます。
アルバイト・パートならではといった点です。
アルバイトパートを続けると雇用保険からペナルティ‼
失業保険、育児休業、介護休業を受給中に、アルバイト・パートならこっそりやってもバレないだろうと思う人がいます。
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]絶対、こっそりアルバイトパートをしないで‼[/chat]
万が一、バレた場合は罰則として給付を受けた2倍のお金を返さなければならい可能性があります。
ついつい、この程度ならばれないだろうとアルバイト・パートをする人がいますが今はマイナンバーなどでちょっとした収入も拾い上げることができるので気を付けて下さい。
ただ、失業保険には待機期間というものがあり自己都合で退職した場合は、3か月間あります。(※辞めた事情によっては、短縮されます)
その間、失業保険をもらうために働かのは本末転倒なことから、アルバイト・パートをしても問題ないです。
[jin-iconbox10]・アルバイトパートから正社員を目指す
・待期期間中は働きながら職探し
・待期期間が明けたら本格的に職探し[/jin-iconbox10]
といった場合、アルバイト・パートでもかなり雇用保険を有効活用できます。
どうしても正社員を目指すときは、この先の人生を左右させるのでじっくり決めるとなると長期戦です。
雇用保険に加入して、失業保険を活用すべきでしょう。
ダブルワークするアルバイトパートは雇用保険としては損?
アルバイト・パートをしている人は、よくダブルワークで掛け持ちするケースです。
しかし、前述した週20時間以上という雇用保険の条件は1つの仕事で満たす必要があります。
つまり、掛け持ちした2つ以上の仕事で週20時間を働いても条件を満たしません。
雇用保険に加入したいけど、週20時間・ダブルワークといった場合は働き方を見直す必要があります。
[chat face=”しゅん太郎.jpg” name=”しゅん太郎” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]理由のないダブルワークなら雇用保険を優先しよう‼[/chat]
社会保険労務士として、アルバイト・パートだからと税金や保険料を毛嫌いしてほしくないです。
仕組みを理解すると、入るべきだと思える内容が公的保険にはいくつかあります。
にもかかわらず、私的保険には入る人が本当に多いです。
公的保険に加入することで、私的保険を安く抑えることもできるのに、、、
ぜひ、この記事を見た人はどんどん知識を広めて下さい。