(※更新日2020/04/06)
社労士しゅん太郎です。
私は33歳の社会保険労務士で、10年間公的年金や保険に携わっています。
30代にもなると、結婚、子供、マイホームとライフイベントの大きな出費が目白押しではないでしょうか?
私もすでに、これらの3つを経験しました。
このタイミングにさしかかると考えるのが民間の保険です。
ただ、30代で本当に気をつけてほしいことがあります。
それは、漠然と「そろそろ民間の保険に入っといたほうがいいかな」と思っていませんか?
この【漠然】とした考えが非常に危険です。
その点をファイナンシャルプランナーの立場ではなく、社会保険労務士という立場で公的年金や保険のプロがどこよりもわかりやすく解説します。
(※この立ち位置での考えはだいぶポイントです)
- 結婚して子供ができた
- マイホームを購入した
- 30代になり真剣に保険を考えている
- 保険のサイトは読んでもよくわからない
- どの保険に入ればいいかわからない
そんな人たちにぜひ、読んで本当の意味で真剣に考えてほしいです。
30代の無知はかなりの損!保険の窓口に頼らない!
ファイナンシャルプランナーという資格を、耳にしたことはあると思います。
保険の窓口の人はファイナンシャルプランナーの資格を持っており、民間保険のプロです。
真剣に保険を考えだす30代になると、買い物ついでに保険の窓口にいくこともあるでしょう。
そこで、知識豊富な保険の窓口のプロに勧められてそのまま契約なんてことも少なくないです。
でもそれって、保険の窓口の人の知識であって、30代のあなたが考えて選んだ保険ではありませんよね?
窓口は民間のプロよりも30代は公的保険をまず学ぶ‼
どうしても万が一のことを考えると、民間の保険を考えてしまいます。
今では、大きなショッピングモールなんかにくと保険の窓口を目にしますよね?
そこで知識をえて、万が一に備えようと思いそのまま保険の契約をするなんてことありませんか?
もちろん、万が一に備えるのは大事なことです。
保険はどうしても複雑で、かつたくさんの商品があります。
自分で学ぼうとネットで調べても、結局どの保険に入れば一番いいのかが決めきれません。
その結果、保険の窓口に相談して、保険の契約をするのです。
でもちょっと待ってください。
それは本当にあなたの考えを軸にして考えた保険ですか?
自分に万が一のことがあったときに、どんな保険でどの程度の金額が必要か考えましたか?
それすらも、保険の窓口に頼るのは間違っています。
しっかり自分の収入と、家計的な部分も一度洗いだしてから保険の窓口に向かいましょう。
保険の窓口に行く前にぜひ公的保険の知識を最低限身につけてからにして下さい。
その一助になる話をここで触れますので、この記事を読み切ってから保険の窓口に向かいましょう。
FP | 民間保険のプロ |
---|---|
社労士 | 公的保険のプロ |
(※FP:ファイナンシャルプランナー)
公的保険の最低限の知識を理解することで、自身に合った民間の商品を選ぶことができます。
ぜひ、公的保険の観点からも民間の保険を検討してみて下さい。
30代が考える医療・収入保障の保険はほけんの窓口‼
まず30代が考える保険としては、万が一のケガや病気に備える医療保険です。
そして、ケガや病気で働けない間の収入保障保険を考える人が多いでしょう。
さらには、最悪の場合に30代で死亡したとなると残された家族が心配となり、死亡保険を検討します。
ちなみに私も、民間の医療・収入保障に対する保険には加入しています。
毎月1万円程度を払って、安心を保険で買っているのですが正直それでも高いです。
入院時 | 入院1日につき5000円 |
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入院費用 | 2000万円(限度額合計) |
介護状態 | 年間60万円(5年間) |
がん診断 | 入院時100万円 |
死亡 | 月額8万円(60歳まで) |
(※入院費用は加入期間中の通算合計です)
これらの保障で、月々1万円程度です。
これでも、正直少し高いかなと思うのですが30代の民間の保険料の年間平均額は約20万円と言われています。
ちょっと払い過ぎというか、おそらく手厚すぎる部分が必ずあるはずです。
なぜ払い過ぎと思うのかは、公的保険の保障について理解を深めると分かってきます。
30代が考えるのは民間保険ではなく公的保険!
繰り返しになりますが、30代になると保険に入ることを考えだします。
すでに保険に入っているのに、、、
非常に多いのが、すでに加入している公的保険の理解をせずに保険の窓口に行く人です。
年金や老後の貯蓄もすでに30代から考えていかなければならない時代に、理論武装せずに保険の窓口に行くのは危険といっていいでしょう。
ということで、あなたが加入している公的保険について簡単に理解してから保険の窓口に向かいましょう。
安心してください。
どこよりも、30代以下にピンポイントで分かりやすく解説します。
ケガや病気での入院は30代関係なく保険に加入している‼
ごめんなさい。この点は個人事業主などの国民年金の人は飛ばしてください。
(※この保険は社会保険に加入している会社員の人が対象になります。)
会社員であれば、社会保険(厚生年金・健康保険)に加入しています。
あなたは、ケガや病気で入院したさいに、健康保険から傷病手当が最長1年6か月もらうことが可能です。
では、その傷病手当がいくらもらえるか知っていますか?
このことを知らない30代が本当に多いです。
40代以降になると、人によっては怪我や病気と体にガタがくる人や社会経験が長いことから知っている人も増えてくるのですが、特に30代前半は知らない人がいます。
例)平均月収30万円
30万円×60%=18万円(月)
18万円×18ヵ月=324万円(最長)
社会保険に加入しているだけで、平均月収が30万円の場合は月々18万円の傷病手当金が最長1年6ヵ月給付されます。
では医療保険で、入院1日につき5千円を含んで考えてみましょう。
例)入院1日5000円給付
※1か月入院の場合
5千円×31日=約15万円
15万円+18万円=33万円(月々)
傷病手当金とあわせると、月収を超えた33万円となります。
多く貰えるのだからいいということにはなりません。
そもそも30代で1か月を超える入院なんて余程のこと(車での事故等)がないと起こりません。
それに、自動車保険で自損でも保障してくれる内容で契約していませんか?
私は、家族もいることから事故を起こした場合には保障されるようになっています。
何が言いたいかというと、手厚くすれば安心度は増します。
しかし、その分長年保険料を払うことも考えてほしいのです。
お金で安心を買うと思って、ついつい手厚い保険に入りがちですが、そもそも6割程度は社会保険がカバーしてくれます。
収入保障的な考えでいけば、民間の保険に入る場合は収入の4割程度を目安にすればいいのです。
言い方が悪いですが家族の事を考えている自分に酔って、保険の窓口に言われた通りに保険を契約してしまう人がいます。
考えてみて下さい。
かりに、3千円多く無駄な保険に入っていたとします。
医療保険などは60歳以降まで保険に加入する契約をしますが、30歳で契約した場合は30年間です。
老後の貯蓄も考えなければいけないのに、100万円無駄に払うなんてバカらしい‼
https://syuntaroo911.com/ideko-30
30代の医療費は月8万円程度‼保険の窓口に払うお金を貯蓄でOK‼
かりに、大ケガや若くしてガンになったとします。
30代でそんなことを考えたくはないですが、いつなんどき何が起こるかもわかりません。
それでも、大きな手術をしたとしても社会保険に加入していることで、高額療養を受けることができます。
だいたい、年収300万円後半~700万円後半の場合、大きな手術をしても自己負担額は8万円ちょっとで抑えられます。
(※年収が300万円以下であればもっと安くなります)
すでに、大きな保障として社会保険を払っていること知っておきましょう。
そこに、民間の保険を手厚くしすぎるのは無駄な費用といっていいでしょう。
もちろん手術費が抑えられるからといっても、他にベッド代や食事代と入院にはお金がかかります。
その点については、民間の保険を頼るべきです。
ただ繰り返しになりますが、「公的保険を知ることでこんなに民間の保障はいるのか?」と少しでも理論武装してほしいのです。
保険の窓口のプロも、決してボランティアでありません。
ノルマや売りたい商品があることから、やはり商売なのです。
公的保険は、ノルマではなく義務で入るものですがそれなりの価値をもっています。
無駄に毎月高い公的保険料を払っているわけではないのです。
ぜひ、30代が民間の保険を検討するのなら公的な部分を理解してから契約しましょう。
老後までの長い人生、無駄な費用を払いすぎるのは致命的です。