(※更新日 2021/03/15)
どうも、社労士しゅん太郎です。
社会人になると、勉強意欲が湧く瞬間はありませんか?
でも、予備校の受講料は高いし、専門学校なんてもってのほか!
なんていう費用面の解決策として、妻の看護学校入学の実体験を踏まえて雇用保険の制度を紹介していきます。
この記事の対象者
- 働きながらキャリアアップ
- 手に職系の専門学校に通いたい
- 資格費用を抑えたい
そのあなたの勉強意欲を、雇用保険にサポートしてもらいましょう
- 教育訓練給付金(働きながら)
- 専門実践教育訓練給付金*
- 教育訓練支援給付金*
(*:仕事を辞めて目指す資格)
働きながら目指すなら教育訓練給付金
ハローワークの教育訓練給付は2つの資格へのサポートに分かれます。
あなたが興味を持っている資格に合った、ハローワークからの教育訓練給付を活用しましょう。
教育訓練給付金は、ハローワークが受講料の最大20%(上限10万円~下限4千円)を補助しくれる制度。
受講者が、直近で雇用保険に1年間(初回)加入していれば受けられる制度。
しかも、ハローワークの教育訓練給付金は何度でも申請可能です。
教育訓練給付金は1度利用すると一旦リセットされますが、2年が経てば再度申請できます。
積み重ねてキャリアアップのサポートをしてくれるので、非常にありがたい制度です。
働きながらキャリアップ資格

まずは、社会人として働きながらキャリアアップする資格のサポートです。
- ファイナンシャルプランナー
- 簿記検定
- 宅地建物取引士
- 調剤薬局事務
- 登録販売者
- 調理師
- 歯科助手
- 社会福祉士
- 医療事務etc
などなど、働きながら目指せる資格はたくさんあります。
ちなみに数多くの資格から探したいのであれば生涯学習のユーキャン
もちろん独学で狙えるものも多数あるので、教育訓練給付金を活用する資格はしっかり選びましょう。
士業系の資格にかなり助かるサポート
私は、社会保険労務士(社労士)という資格を所持しています。
士業系の資格は、受講費用も割高ですがキャリアアップにはかなり魅力的です。
- 弁護士
- 司法書士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 行政書士etc
確実なキャリアアップを目指すとなると、評価される資格取得が必要です。
となれば、資格取得費用もそれなりにかかります。
そんな士業系資格にこそ、教育訓練給付金は大きな力を発揮します。
資格予備校独自の特典や割引がある上に、教育訓練給付金が利用できるのでお財布にも非常に安心です。
私が取得した社労士で例を見てみましょう。
(予備校はクレアールの初級コース3月時の例)
クレアール&教育訓練給
192,000円(定価)→90,240円(割引価格)
90,240円×20%=約18,000円
90,240円‐18,000円=72,240円
受講費用 72,240円
クレアールの場合は、祝い金で2万円貰えるので合格するとさらに安くなります。
あくまでも参考例ですが、予備校特典&ハローワークを利用すれば大きなサポートです。
ちなみにアガルートで士業系資格を目指し合格すると、【全額返金+祝い金】なんて特典があります。
これからの時代は副業も広まります。
キャリアアップだけでなく副業&フリーランスな働きの為に資格取得を目指しましょう。
士業系に強い通信予備校
- 【全額返金】アガルート
- 【効率重視】クレアール
- 【費用重視】スタディング
※スタディングは教育訓練対象外
士業系の通信予備校では、特典や費用感を考慮すると3強だと思います。
合格後の特典を取るか、合格への効率を取るか、費用感&web機能の強さを取るかです。
https://syuntaroo911.com/sr-rk
社会人から専門学校!サポートするハローワーク!
雇用の安定を図ることが目的のハローワーク
大半の人は、ハローワークといえば失業保険が真っ先に頭に浮かぶのでは?
資格があれば、手に職がつき雇用率が高まるしどこの地域にいっても仕事につきやすくなります。
雇用維持の一環としてハローワークは、専門学校の学費支援もしてくれるのです。

専門学校の学費!ハローワークはどれくらいサポート?
私の妻は、看護助手から准看護師を目指すべく正社員を辞めて専門学校に入学しました。
共働きが当たり前の時代に、相棒が専門学生になるなんて不安しかありません。
しかも、子供2人にマイホーム購入をしたばかりで貯蓄はスッカラカン。
まずは、ハローワークの制度の1つである専門実践教育訓練給付金から見ていきましょう。
私の妻の専門学校を例に、実際に貰った額です。
妻の准看護学校
学費 | 補助額 | |
1年前期 | 18万円 | 14万円 |
1年後期 | 18万円 | 9万円 |
2年前期 | 18万円 | 9万円 |
2年後期 | 18万円 | 9万円 |
(※年間で受けられる補助額の上限は40万円)
(※最長3年間)
初回は、入学金も含まれるので補助額が高くなります。
妻の専門学校の場合は、ハローワークからの補助額は2年間で合計41万円です。
お気づきかと思いますが、学費の半額が補助の対象となります。
条件として雇用保険料を納めていた人が対象になるのですが、給料からいくら引かれているか知っていますか
職種にもよりますが、大半は給料の3/1000の雇用保険料です。
給料20万円の場合
20万円×3/1000=600円
月々600円
(※2年以上払うと補助が受けられる)
毎月たった600円程度納めるだけで、専門学校の学費を41万円もサポートしてくれます。
ちなみに、私の妻の専門学校のクラスは8割が社会人からの入学です。
その8割のほとんどの人が、ハローワークの専門実践教育訓練給付金を利用しています。
学費を貯めるのにかなりの時間を労費して大変ですよね?
目標額を貯められなければ、入学が1年ずれ込むなんてこもありえます。
是非、ハローワークの補助を頭に入れて専門学校入学のプランをたてましょう。
専門学校在学中の生活費までハローワークがサポート!
さらに驚きの生活費をサポートしてくれる、教育訓練支援給付金というものがあります。
教育訓練支援給付金は、国のサポートの中で断トツに最強です。
毎月ちょっとした雇用保険料で、専門学生期間中ずっとサポートしてくれるとかやばくないですか?
昼間通学生の専門実践教育訓練給付金を受講しているなど、一定の要件を満たした方が失業状態にある場合に、訓練受講をさらに支援するため、雇用保険の基本手当の日額80%に相当する額をハローワークから支給する制度です。
引用:厚生労働省リーフレット抜粋
つまり、学生期間中は基本手当の80%程度を毎月支援しますよってことです。
正社員時代に、20万円給料をもらっていればだいたい約12万円を毎月ハローワークからサポートしてもらえます。
ハローワークのコストパフォーマンスの凄さがわかりましたか?
ただし、これだけ手厚い支援には条件も厳しくなります。
- 週20時間以上働けない
- 学業の成績が良好
- 欠席は基本NG
まぁ、月々給料レベルの支援をしてもらうことを考えれば厳しくもなんともないですね。
もはや、社会人が専門学校に入学することを諦める理由はありません。
さらに足りない費用は、日本学生支援機構や日本政策金融公庫での教育ローンも受けられます。
もっと具体的に知りたい場合は別記事も参考にしてください。
https://syuntaroo911.com/hojyo-kyouiku
専門学校に行く社会人の対象
残念ながら社会人なら誰でもハローワークからの支援を受けられるわけではありません。
社会人であっても、条件を満たさないとハローワークは支援してくれないのです。
社会人が専門学校を目指すためのハードルは決して高くありません。
もちろんアルバイトだと正社員よりもハローワークからの補助は下がりますが対象になります。
ぜひ、アルバイトでも雇用保険に加入できる会社で働きましょう。
ハローワークは社会人歴2年で専門学校の学費を支援
雇用保険に加入していれば、最も大事な条件をクリアしたも同然です。
それでは、より具体的な条件に触れていきましょう。
ハローワークからの支援条件
- 雇用保険加入している
- 月11日以上働いている
- 月80時間以上働いている
- ①~③を2年間継続
(※制度の目的から45歳未満が対象)
たったこれだけで専門学校の支援をハローワークがしてくれます。
大半の会社は、雇用保険に加入しています。
不安な人は、給料明細を確認して雇用保険料が天引きされているか確認しましょう。
目安として、週3日以上働いて、2年間勤務していれば対象になってくるでしょう。
(※初めて専門実践教育訓練給付金を受ける場合)
実は、私の会社でも社会人をやめて専門学校に入学した社員がいました。
しかし、その社員はハローワークからの支援条件を2カ月足らない状態で退職してしまったのです。
その社員が入学する専門学校は2年制で学費だけでも年間100万円程。
あと2カ月会社にいれば、2年間の満額80万円が貰えた上に在学中の生活費もサポートして貰たはずです。
まだやめるべきではないと説得しましたが、意志は固く退職してしまいました。
知識を持って計画を立てていれば、ハローワークは専門学校の学費を支援してくれていたのです。
社会人だけど条件はクリア?確認はハローワークへ!
ハローワークへ行けば、条件を満たしているか調べてもらえます。
そのさいに、雇用保険被保険者証をもっていくようにしましょう。
もしなければ、ハローワークで再発行可能なのでついでに手続きしましょう。
2年間分の給料明細を確認すれば自分でもわかると思いますが、行く専門学校が対象かどうか含め相談するのもいいでしょう。
先ほどもいったように、前職の期間も通算できる場合もあるので、まずはハローワークに相談して専門学校への入学計画を立ててください。
数千という専門学校や通信講座が、ハローワークからの支援対象校となっています。
ぜひ、ハローワークからの支援を受けてキャリアアップ目指しましょう。
- 社会人はハローワークを頼る
- 月11日以上働いている
- 月80時間以上働いている
- 雇用保険加入して2年間
- 3000を超える対象校
専門学校だけではなく、通信教育の教材なんかもハローワークの支援対象
ぜひ、社会人になっても勉強したい気持ちを大事にしましょう。
ちなみに私は、社会保険労務士を目指しました。
