(※更新日 2020/05/20)
こんにちは、すでに老後を考える30代の社労士しゅん太郎です。
そこで注目されているiDeCoについて社会保険労務士(公的保険の専門家)が、30代の実情も踏まえて加入すべき人とそうでない人を線引きしていきます。
- 30代でiDeCo加入を検討中の人
- 30代で老後が不安な人
- 30代のうちに着実に貯めたい人
- 30代でライフイベントが落ち着いた人
30代でiDeCoは必要なのか?
結論から言っておきます‼
10年後20年後に、地道な貯蓄と比べると大きな差がでることでしょう。
難しい理屈は抜きに、事実のみ説明していきます‼
そもそもiDeCoって何?
まずiDeCoとはなんなのか、そこから簡単に触れておきましょう。
加入が義務付けられた公的年金(国民年金・厚生年金)が不安視される中、
私的年金(iDeCo)を自助努力で資産運用して、老後の年金額を増やす制度。
原則60歳まで解約はできず、長期間の積み立てを目的としている。
制限が厳しい分、保険会社の個人年金保険とは違い節税でかなり優遇されるものです。
じぶん年金とも言われ、今後の老後資産に必要不可欠な商品‼
仮に、30歳の平均収入の人が毎月1万円の掛金でiDeCo(イデコ)に加入したとします。
(※利回りは3%とする)
積立額&運用益
- 積立額
12万(年)×30年=360万 - 運用益
約220万(※利回り3%の場合)合計 580万円(積立額)
節税額
- 加入時節税額(住民税+所得税)
1.8万(年)×30年=54万 - 60歳時の運用益の節税額*
220万×20%=44万合計 98万円(節税額)
*:運用益は約20%課税されるがiDeCoは非課税
1万円を30年間積み立てるだけで、約100万円の節税が出来る結果‼
単純計算で、2万円の積立てなら60歳時に200万円を超える節税額となります。
もちろん運用益は、選ぶ商品によってそれ以上もあり得るし、元本割れという可能性もなきにしもあらずです。
iDeCoポイント
- 毎年大きな節税(年末調整時)
- 運用益が非課税
- 原則60歳まで解約できない
- 着実に貯められる
iDeCo(イデコ)に30代で加入すべき人とそうでない人は?
iDeCo(イデコ)に加入するのは早いにこしたことはありません。
しかし、近い将来に3大ライフイベントがある場合はしっかり試算して加入しましょう。
- 結婚
- 子供
- マイホーム
今では、マイホームを買うことに疑問を持つ若者も多いですが、結婚・子供だけでもかなりの費用が発生します。
目先に大きなライフイベントがある以上、老後を考えることは後回しにしましょう‼
まずは、子供は何人欲しいとか、マイホームは買うのかとかもっと夢ある話をすべきです。
30代でiDeCo(イデコ)に加入すべき人は?
とりあえず入れる余裕がある人は、ぜひともiDeCoに加入すべきです‼
- 生活に余裕がある人
- ライフイベントが落ち着いた人
- 税金を多く払っている高収入の人
- 一生独身を決め込んでいる人
つまり、お金に余裕が出てきた人といっていいです。
無駄に払っている保険代・ジム代・携帯代はありませんか❓
我が家も、夫婦で約2万円した携帯代も今では二人で5千円も行きません‼
あとは、定期預金で貯めたままのお金も、一部をiDeCo(イデコ)で運用するのもいいでしょう。
iDeCoは元本確保型の商品もあるので、定期預金で寝かしておくくらいなら所得税や住民税の節税メリットだけでも受けるべきです‼
では、続いてiDeCo(イデコ)にまだ入るべきでない人を見ていきましょう。
30代でiDeCo(イデコ)に加入すべきでない人は?
それでは、iDeCoにまだ入るべきでない人を挙げていきます。
- 住宅ローン控除を受けている人
- これから住宅を購入する人
- 自営業で国民年金基金未加入の人
- あまり働いていない人
住宅ローン控除中
住宅ローン控除中の場合は、所得税や住民税が還付されます。
つまり、iDeCoに加入しても所得税や住民税の節税はほぼ受けられない若しくは0です‼
共働きであれば、住宅ローン控除を受けてない夫若しくは妻で加入してみては❓
もちろんこれからマイホームを検討している人は、購入後にiDeCoを検討しましょう。
自営業で基金未加入の人
といのも、国民年金基金に加入しても同様の節税制度があることや、iDeCoにはないメリットもあります。
むしろ国民年金基金の方が、口座管理料などが掛からない上にiDeCoの元本確保型の商品よりも利率が高いです。
まずは、国民年金基金に加入したうえで、多少のリスクも踏まえた資産運用商品を選ぶのもいいでしょう。
国民年金基金を無視して、iDeCo一辺倒はあまりオススメ出来ません。
自営業者は、会社員以上に自助努力が必要になるぶん選択や積立額も優遇されているのでしっかり検討しましょう‼
あまり働かない人
なんとなく想像がつくかもしれませんが、所得税・住民税と税金が引かれない人はiDeCoの最大の魅力を利用できません。
にも拘わらず、30代から60歳までお金を引き出すことが出来ないのです。
ほとんどメリットがないことから、税金があまり発生しなう人はつみたてNISAの方が断然オススメです。
サイトではあまりつみたてNISAに触れずに、iDeCoのお得感を出していますが運用益については同じ優遇が受けれられます。
iDeCoは60歳まで引き出せないので、解約制限のないつみたてNISAにしましょう。
所得住民税 | 引き出し | |
iDeCo | 60歳以降 | |
つみたてNISA | いつでも |
30代ではまだまだ60歳までに何が起きるかわかりません。
ひつでも解約できるつみたてNISAも、30代にとっては悩ましい選択の1つですね‼
30代iDeCo(イデコ)に入るなら気を付けることは?
ここまで読んだ上で、iDeCoに加入することを本格的に検討するなら気を付けるべきことがあります。
iDeCoは、老後の資産形成を目的としていますが無料で預けられる定期預金と違って、手数料が発生します。
これが30年近く加入することになれば、手数料だけでもバカになりません。
長い付き合いは間違いないことからも、しっかり窓口は検討した上で選びましょう。
30代のiDeCo(イデコ)は銀行よりもネット証券がオススメ!
「よし!iDeCoに加入するから銀行に相談!」
なにも、銀行を否定するわけではないのですが、どうしても手数料が高くつきます。
- 加入時手数料
- 加入者手数料
- 転職時手数料
- 受取時手数料
意識しなければならないのが、加入者手数料といった毎月掛金が引き落とされるたびに発生する費用です。
銀行は、ネット証券に手数料ではどうしても勝てません。
iDeCoの手数料ランキングでも、ほぼネット証券が上位です。
ネット証券と同額で安い銀行もあるのですが、信託報酬という手数料が高かったりするのでそこもしっかり見てください。
人にしっかり相談しながら商品を選びたいということであれば、銀行も選択に入るかもしれません。
別記事で、手数料の差がどれだけになるか書いてますので是非‼
https://syuntaroo911.com/ideco-syouhin
iDeCo(イデコ)の商品を選ぶならどんな商品?
iDeCoの商品は、窓口だけでもかなりの数があります。
運用先を選んでも、その後にどの商品で運用するかを検討しなければなりません。
商品といっても、株なんかと比べて数は少ないのでそこまで悩まないのですが無知識でも安心して選ぶポイントがあります。
- 信託報酬率が0.5未満
- 過去の運用成績が良い
- インデックスファンド
この3つを意識しましょう‼
先ほど触れた、信託報酬とは運用先が得る手数料です。
運用成績の結果、良い悪い別にして必ず得る手数料になるので、信託報酬率が低くかつ過去の運用成績が良いものを選びましょう。
過去の実績を見るポイントは、大きく株価が暴落した時などの動きを見るといいです。
さらに、インデックスファンドと名前に含まれていても、信託報酬率が高い物もあるので気をつけましょう。
インデックスファンドとは、基本的に株価に連動して動く商品で無理をしない運用を行う商品です。
その反対に、リスクを取って運用益を増やしていくものをアクティブファンドと言います。
でも忘れてはいけません‼
そもそも、アクティブファンドの9割近くが目標値に届かない商品ばかりです。
iDeCoの目的を考えると、ローリスクローリタンの商品を選ぶのは絶対条件です‼
30代にとってのiDeCoは必要か?
結論‼
iDeCoは必要です‼
とくに、30代以下にとっては欠かせないものになります。
最早、公的年金だけでは老後の生活が成り立たないのは明白です‼
それに若ければ若い程に、年金の貰える時期は70歳へと延びていきます。
本格的な老後資金は、子育てが終わってからすべきですが、冒頭でも伝えた通り少額からでも始めるべきです‼
資産運用は、長期で運用することによりお金が働いてくれます。
税金が発生する以上は、iDeCoの検討はすべきといっていいでしょう。
- 家計の無駄な費用を投資
- 大きなライフイベントを優先
- 別の優遇措置と被らないようにする
- とにかく無理のない金額で加入