(※更新日 2020/04/05)
どうも、社労士しゅん太郎です。
私もなんとか社会保険労務士として10年が経ちました。
いきなりですが、よくマスコミや新聞の影響で国民年金についてはマイナスなイメージがつきがちです。
とくに、無関心な人ほど国民年金にマイナス要素だけをもっている気がします。
しかし、国民年金は長期的にはもちろん、短期的にも決して損はしない仕組みです。
今回はその一部として、国民年金の付加保険料についての損得を紹介していきます。
- 国民年金だけを払っている人
- 国民年金を未納の人
- 付加保険料を知らない人
上記の人たちは老後、はっきりいって損をします。
(※払った分を貰いきるまでは損するけど、、、)
とくに、国民年金だけを払っている人にはぜひ払ってほしい付加保険料です。
その他にも、将来を不安に思う国民年金を未納の人や若者にも知ってほしい。
この記事を読み終わると、国民年金だけじゃ損すると思うほど付加保険料は得だとわかります。
- 付加保険料はたったの月々400円
- 付加保険料は2年でもとが取れる
- 平均寿命まで生きると最大180万円得
社労士として、法律や制度の専門用語をわかりやすい言葉に変えて説明していきます。
国民年金の付加保険料を納めるべき損得の理由!
まず、付加保険料とはなんなのか簡単に仕組みを理解しておきましょう。
毎月納める国民年金に付加して保険料を納めることで、65歳以降に貰える年金額を増やすことができます。
ただでさえ不透明な国民年金なのに、さらに多く収めたくないと思うかもしれませんが非常にコストパフォーマンスが高いのが付加保険料の魅力です。
ほとんどの人が、納める年数関係なしにもとが取れます。
国民年金と付加保険料の金額は?知れば損得がわかる!
それでは、現在の国民年金と付加保険料の月々の金額を知っておきましょう。
月々払う年金額
国民年金 | 月16,540円 |
---|---|
付加保険料 | 月400円 |
合計 | 月16,940円 |
(※国民年金の保険料は、令和2年の額です)
付加保険料は、たった月々400円です。
この400円の保険料を追加するだけで、老後の年金が大きく増えます。
「いやいや、不安視される年金なんて少しでも払いたくないよ」
「そんな安いお金で増えるわけないでしょ」
と、声が聞こえてきそうですが、月々400円納めたところで月々5,000円です。
損得を左右する国民年金の付加保険料を払う条件は?
国民年金の付加保険料を支払う条件は、たった1つです。
たったそれだけで、条件を満たします。
にもかかわらず、国民年金だけ納めて付加保険料を納めていない人がいる事実。
損得でいえば本当にもったいないこと、このうえなしです。
おそらく、手続きしにいくのが面倒だとか、単純に情報として知らない人なのでしょう。
知っていれば、国民年金は払っているのに、付加保険料を払わない選択はしないはずです。
国民年金と付加保険料を払うといくら貰える?
ちなみに、国民年金だけを納めたらいったいいくら貰えるのか知っていますか?
それは、あなたが納めた年数によって異なるのですが、切りのいい年数でみてみましょう。
国民年金の年額
40年 | 年額約78万円 |
---|---|
35年 | 年額約68万円 |
30年 | 年額約58万円 |
25年 | 年額約48万円 |
20年 | 年額約39万円 |
夫婦で2人分を40年間納めた場合は、年額約156万円ということになります。
たったこれだけと思うかもしれませんが、日本人の平均年齢まで生きたころには納めた国民年金保険料よりも500万円以上はプラスになります。
とりあえず、65歳から貰いだして75歳くらいには元が取れる計算です。
では、国民年金に付加保険料を加えるとどれだけ得なのか?
国民年金だけでは損‼付加保険料加えると年金額増えて得‼
付加保険料は毎月400円納めることになります。
この付加保険料を納める金額を単純計算してみましょう。
40年間納めた場合
- 納められる最高月数
40年間×12ヵ月=480ヵ月 - 納められる最高金額
480ヵ月×400円=19.2万円
つまり、40年間フルに付加保険料を納めても合計で192,000円しか納めません。
では、年間5,000円にも満たない金額がどれだけの年金額として返ってくるのでしょうか?
2年でもとが取れる付加保険料は国民年金の陰に隠れすぎ‼
とりあえず損得考えずに、国民年金と一緒に付加保険料を納めましょう。
納めた付加保険料は、付加年金額として国民年金と一緒に一生涯貰えることになります。
付加年金額の計算
ではかりに、40年間納めた場合の付加年金額の満額を計算してみましょう。
200円×480ヵ月=9.6万円
年間96,000円
「たったそれだけ?」と思わないでください。
先ほど説明したとおり、40年間付加保険料を納めると192,000円です。
たった、2年でもとが取れることになります。
毎月400円を上乗せしただけで、それ以降一生涯年額96,000円が国民年金に追加して貰い続けることができるのです。
かりに、平均寿命まで生きた場合はなんと約180万円得します。
付加保険料を納めないのは明らかに損だということが分かりますよね?
付加年金額の目安
40年 | 年額9.6万円 |
---|---|
35年 | 年額8.4万円 |
30年 | 年額7.2万円 |
25年 | 年額6.0万円 |
20年 | 年額4.8万円 |
40年間、フルに付加保険料を納めなくてもこれだけの金額が年数ごとに合わせて付加年金額がもらえます。
どの年数分でも、年金開始から2年間でもとが取れる計算です。
いかかでしたか?
付加保険料を上乗せして国民年金を納めようと思ったのではないでしょうか?
付加保険料を納める手続きは、市区町村か最寄りの年金事務所でできます。
ぜひ、検討、、、いや、納めましょう‼
- 毎月400円だけ上乗せ
- 国民年金納めている人が対象
- 2年でもとが取れる
- 市区町村、年金事務所で手続き